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特別ワークショップ「SICEの輪で未来を創れ!」      




Part3:スマートソサイエティシステム

開催日時:9月14日(金) 13:20~16:10
開催場所:奈良春日野国際フォーラム 別館 第5会議室
幹事:安井裕司 (本田技術研究所)

<趣旨>

 SICEは,超スマート社会Society5.0を実現する産学連携活動をリーディングすべく,今年度,「SICEの輪で未来を創れ!」をスローガンとして掲げ,「インテリジェントモビリティ」,「スマートソサイエティシステム」,「ヒューマンリンクドサイバーテクノロジに着目した特別企画を展開している.
 スマートソサイエティシステム(スマート社会システム)は,地球温暖化,少子高齢化による労働力の不足,地方の過疎化,食料需要増大などのさまざまな社会問題を解決するシステム,または,それを支える技術と理論である.
 ここではスマートソサイエティシステムに関する技術や理論について紹介いただき,今後の研究開発や産学官連携等についてディスカッションする.

<講演>

・講演タイトル 「安心・安全・快適な未来社会の実現へ向けたSICEへの期待
         ~スマート社会システムへの期待~
」 (時間:13:20~13:30)
 
 講演者: 安井裕司 (本田技術研究所)

 講演概要
 超スマート社会 (Society 5.0)は,AI,ロボティクス,自動運転システム,スマート社会システム等により,現代社会のさまざまな課題が解決される安心・安全・快適な未来社会である.ここでは,超スマート社会を実現に必要なスマート社会システムの研究開発におけるSICEへの期待について紹介する.

・講演タイトル 「システム制御による超スマート社会へのアプローチ」 (時間:13:30~14:10)

 講演者:吉原美祐, Mohamad Hafizulazwan Mohamad Nor (慶応義塾大学)

 講演概要
 現在,電力,交通,経済,人間行動が変動する環境下で,複雑に連携した社会インフラシステムに対して,システム制御による統合管理メカニズムの構築が期待されている.本講演では,都市の階層構造をエネルギーと交通システムの視点から統合した,情報・エネルギー・交通の地域統合管理システムの基本的な考え方と,その例として, ゲーム理論に基づくシステム制御アプローチを用いた,電気自動車の非協力最適充電スケジューリング問題ならびに,交差点における複数車両の自動運転制御をご紹介する.

・講演タイトル 「スマートシティの実現に向けた都市規模分散エネルギーマネジメントシステム評価基盤の活用とその展望」 (時間:14:10~14:50)
 
 講演者:藤本悠(早稲田大学)
 
 講演概要
 「超スマート」な低炭素社会の持続的な実現に向け,都市内のインフラの高度化やエネルギ利用の効果的な能動化を実現する種々のエネルギマネジメントシステム技術の分散的な導入が急速に検討されつつある.本発表では我々が構築を進めてきた都市規模の分散EMS技術の評価基盤の活用事例と,実都市を対象に展開中の取り組みについて紹介する.

・講演タイトル「未来社会における人間と機械の実世界コミュニケーションの実現に向けて」 (時間:14:50~15:30)

 講演者:谷口忠大(立命館大学)
 
 講演概要
 未来社会において人間と機械が実環境において協調を実現するためには,意味理解を含めた言語的(記号的)コミュニケーションの実現が必要である.深層学習による人工知能技術の発達は実世界情報処理に大きな進歩を与えた.しかし,そのパターン処理だけでは,まだ,人間と機械の実世界コミュニケーションには不十分である.本講演では記号創発システム論,及び,その構成論的アプローチである,記号創発ロボティクスについて講演し,また,今後重要と考えられる研究テーマについて述べる.

・講演タイトル「生産計画とエネルギープラント最適運用の統合による工場内エネルギーバリューチェーンの最適化」 (時間:15:30~16:10)

 講演者:福山良和(明治大学)

 講演概要
 Socieity5.0の考えに基づき,工場を含む様々な分野でのエネルギーバリューチェーンが検討されている.工場では,これまで,生産計画とエネルギープラント最適運用は,別々な問題として扱われてきた.ここでは,生産計画とエネルギープラント最適運用の統合による工場内エネルギーバリューチェーンの最適化について講演する.