Part2:インテリジェントモビリティ
開催日時:9月13日(木) 13:20~16:30
開催場所:奈良春日野国際フォーラム 別館レセプションホール2
幹事:安井裕司 (本田技術研究所)
<趣旨>
SICEは,超スマート社会Society5.0を実現する産学連携活動をリーディングすべく,今年度,「SICEの輪で未来を創れ!」をスローガンとして掲げ,「インテリジェントモビリティ」,「スマートソサイエティシステム」,「ヒューマンリンクドサイバーテクノロジに着目した特別企画を展開している.
インテリジェントモビリティは,自動運転システムにより自動運転可能な移動手段(乗用車,商用車,パーソナルモビリティ,etc.),自動運転車を用いたカーシェアリングシステム,タクシーなどのモビリティサービス.または,それらを支える技術と理論の総称である.
ここではインテリジェントモビリティに関する技術や理論について紹介いただき,今後の研究開発や産学官連携等についてディスカッションする.
<講演>
・講演タイトル 「
安心・安全・快適な未来社会の実現へ向けたSICEへの期待」 (時間:13:20~13:40)
講演者: 安井裕司 (本田技術研究所)
講演概要
超スマート社会 (Society 5.0)は,AI,ロボティクス,自動運転システム,スマート社会システム等により,現代社会のさまざまな課題が解決される安心・安全・快適な未来社会である.SICEは,超スマート社会に必要な全ての理論・技術を包括する数少ない学会の一つであり,その実現に向けての産学官連携活動においてリーダシップを期待されている.ここでは,超スマート社会,および,その実現に向けたSICEへの期待について紹介する.
・講演タイトル 「
人とAIのインテリジェンス協奏によるモビリティの技術的課題」 (時間:13:40~14:20)
講演者:荒井幸代 (千葉大学)
講演概要
「インテリジェントモビリティ」にいだくイメージは人それぞれであろう.本講演ではインテリジェンス=最適化力という視点から,道路交通における人,物,信号の協調メカニズムを考察する.特に人の行動特性を考慮したイノベーションを実現するための各種強化学習を紹介する.
・講演タイトル 「
一般道完全自動運転を実現するオープンソースソフトAutoware」 (時間:14:20~15:00)
講演者:二宮芳樹(名古屋大学)
講演概要
自動運転に期待されている事故や渋滞の削減,ドライバ不足解消,運転弱者の足確保,運転時間の開放,物流,都市交通革命などの社会インパクトの実現には一般道路で完全自動運転を可能にする技術が必要になる.これを目指した大学からのアプローチとしてオープンソース戦略がある.本セッションでは名古屋大学で構築した自動運転ソフトAutowareを紹介する.
・休憩 (時間:15:00~15:10)
・講演タイトル「
パーソナルカー自動運転システムとそのめざす価値」 (時間:15:10~15:50)
講演者:有吉斗紀知(本田技術研究所)
講演概要
自動運転システムには,自動運転タクシーやバスなどのモビリティサービスを提供するための限定エリア自動運転システムと,広い走行環境にて自動運転,または,運転支援を提供し,ユーザーの自由な移動と安全性の向上を両立するパーソナルカー自動運転システムの2つのシステムが存在する.この講演では,パーソナルカー自動運転システムとそのめざす価値,それを実現するために必要なAIや先進モデルベース制御等のさまざまな技術について紹介する.
・講演タイトル「
自動運転システムにおけるAI技術」 (時間:15:50~16:30)
講演者:上野山徹(センスタイムジャパン)
講演概要
近年,高度な自動運転技術への期待が高まっている.特に一般道路における自動運転の実現には,周囲の複雑な道路環境,通行車両及び歩行者の状態を認識・予測をし,安全を確保したうえで迅速・
快適に移動できることが求められる.近年,ディープランニング技術の飛躍的な発展に伴って,自動運転システムにおいて,周囲の車両や人の動きを認識・予測する技術,最適な運行経路を自動生成するために技術への応用が期待されており,本講演では,これらの応用に関して述べる.